１人美容室が失敗する原因

美容業界では独立して開業１年後に閉業する確率は60％、３年後では90％と言われてます。さらに10年後まで営業している美容室は数％と言われています。

今回はなぜ美容室が短期間で閉業してしまうのか。原因を掘り下げてるとともに「一人美容室経営」で失敗しないための対策を解説していきます。

一人美容室が失敗する原因

美容室経営に失敗してしまう、よくある３つの原因について説明します。

経営知識が乏しかった

これは独立した美容師さんあるあるです。つい最近までプレイヤーしかしていなかったのにいきなり経営者になるだなんて、知識がなくて当然ですよね。

経営の知識を学ばないまま開業すると「プレイヤーと経営者では資金の使い方の感覚が全く違います」事業計画を立てる際に、開業初月から利益が出ていたり、着々と利益が伸びていくシュミレーションを立てる美容師さんが多いです。

しかし、実際開業してみると思うように集客がかけれず利益が出ません。本来開業後１年間は赤字が続く前提で事業計画を立て、資金繰りしていきます。従って開業時の運転資金として３ヶ月〜半年分は手元に残して置くと良いでしょう。

集客力がない

１人美容室の経営者になると、メニューやサービスを考え提供するなどやることが増えます。しかし、最も重要なのが集客です。

開業後数ヶ月の売り上げは開業前からの集客努力にかかってます。

集客はすぐに効果が出るものではありません。複数の施策を行い、時間をかけて効果を得るものです。

美容師

ホットペッパーに掲載すれば楽勝でしょ

半分正解ですが集客をかけるにはかなりコストがかかりますよ

ケイ

ホットペッパーは上位に表示すればするほど、料金が高くなっていきます。ユーザーが増えているので年々料金が高くなっているので、自力集客もできるようにせめて数ヶ月前から始めるようにしましょう。

立地選び・家賃が高すぎる

店舗選びでは、お店のコンセプトやターゲット層を決めて、それを元に立地や物件を絞ります。これが曖昧なままですとエリア分析も曖昧になり、集客に非常に苦労します。

また、物件や立地にこだわりすぎて家賃の高い物件を選んでしまっては本末転倒です。家賃比率は売上の『10％以下』と言われています。この比率以内に収めると利益が残りやすいのです。家賃は固定費なので安いに越したことはないでしょう。

１人美容室を失敗しない３つのポイント

経営の素人である美容師が開業して失敗しないための対策を３つ紹介します。

開業準備でなんとなくを明確にする

「なんとなくこうゆうコンセプト」「なんとなく良さそうな立地」といった「なんとなく」を開業までに具体化していきましょう。

どのようなニーズに応えて、どのような客層にターゲットを絞るかによって戦略がだいぶ変わってきます。また選ぶべき土地も変わります

応えるニーズやコンセプトの打ち出し方、地域性の分析などやるべきことは多々あるため、開業準備の段階で「なんとなく」を具体化し、事業に落とし込んで行くと良いでしょう。

経営者としての仕事を洗い出す

開業したら経営者である前に現場に立つプレイヤーです。しかし1日はプレイヤーだけをしていた時と同じです。

なので自身のこれからやるであろう仕事を洗い出し計画を練ることで、開業した後でバタバタと「なんとなく」で進めず円滑で計画的に物事が進んでいくでしょう。

美容室の経営者の仕事は下記のように多岐にわたります。

スタッフの指導などは後々ですが、常に先のことを考えて仕事を洗い出し潰していくと経営に行き詰まるリスクを回避できるでしょう。

美容師としての売上ではない、売上の柱を作る

美容師で稼いだ売上を別の事業の資金にして利益を得る仕組みを作ります。

１人美容室は単価によってある程度、売上の限界があるのでこれは早めに準備したいですね。

例えばネットショップです。美容室のシャンプーやリンス、トリートメントのアイテムの販売がうまくいけば、売上をさらにあげられます。

ネットショップや物販は、大きな手間をかけずに売上を上げる方法の一つなので、得る商品のアイディアや工夫をしてみると良いでしょう。

まとめ

ケイ

一人美容室を開業するなら、もう一つの売上の柱はネットショップを運営する物販がお勧めです